2018年11月28日水曜日

水と水蒸気の体積比

綾瀬個別指導学院(講師編)です。

今回は、水蒸気体積比についてです。








から水蒸気変わると、体積約1700倍になると言われています。なぜそうなるのか確かめてみましょう。


考えやすくするために、標準状態0℃, 1atm1mol沸騰させて水蒸気にします。このときの質量18gになります。(分子量18より)

の場合、体積1gあたり10^-6㎥(1㎤)ですから、18gなら 18×10^-6㎥になります。


次に、水蒸気体積を求めます。求めるには理想気体の状態方程式を用います。100℃, 1atm1mol水蒸気体積Vは、pV=nRTより
     V=1×8.3×(100+273)/1.013×10^5
       ≒31×10^-3㎥
(ただし、1atm=1.013×10^5Pa, 気体定数R=8.3J/(mol・K)とします)
になります。

実際は、100℃になると体積若干膨張しますが、ほぼ同じなので18g水蒸気になったと仮定しています。


最後に、体積比を求めると
31×10^-3/18×10^-6≒1722
となります。











確かに、水から水蒸気に変わると、体積は約1700倍になることがわかります。









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