2018年9月25日火曜日

膨張する宇宙

綾瀬個別指導学院(講師編)です。

今回は宇宙の膨張についてです。







そもそも、宇宙の始まりは何でしょうか。まず、ビッグバン理論にもとづいて、宇宙の誕生とその発展を大まかに説明します。


いまから約138億年前、小さなエネルギーの塊が大爆発を起こしました。これが、宇宙の始まりです。その後、宇宙の膨張とともに宇宙は冷却し、バリオンや中間子などのハドロンが形成されました。

ハドロンやレプトン、ゲージ粒子はやがて、それらの中で最も安定な核子、光子、電子、ニュートリノが残りました。

その後も宇宙の膨張とともに温度はさらに低下し、爆発後3~15分くらいの間には、核反応によって重陽子、ヘリウムなどの軽い原子核がつくられました。

このあとも、宇宙は大きな変化もなく膨張を続けたのです。では現在宇宙は膨張しているのでしょうか。


実は宇宙は膨張していると考えられています。なぜなら、近くの銀河と遠くの銀河を地球から観測したところ、遠くの銀河ほど速く遠ざかっている(ハッブルの膨張則)からです。

地球から遠ざかっている天体からくる光は、波長長くなります。これを赤方偏移といいます。遠くの天体からやってくる光ほど赤方偏移大きいことから、遠くの天体ほど地球から速く遠ざかっていることがわかりました。このことから、宇宙は膨張していると推測できます。







宇宙は永久に膨張し続けるのでしょうか。それとも、やがて収縮し、宇宙はいつの日かまた点になり、無になるのでしょうか。宇宙の研究は絶えず続いています。









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