2018年7月10日火曜日

数学 ねじれの位置の意味

綾瀬個別指導学院(講師編)です。

今回はねじれの位置についてです。





教科書の定義では次のように説明されていると思います。

「ねじれの位置とは、空間にある2本の直線が、交わりもせず平行でもないとき、ねじれの位置にあると言う。」


しかし、この説明で理解してしまうと、問題を正しく解けないことがあります。


例えば、下の図のような五角柱があります。辺FGとねじれの位置にある辺は何本ですか。


上の説明通り解くと、まず辺FGと交わる辺は、辺AF、辺BG、辺FJ、辺GHだから、この4本を除きます。次に辺FGと平行な辺は、辺ABなのでこれも除きます。辺の数は辺FGを除くと全部で14本あるので、答えは 14-4-1=9本となります。


しかし、この答えは間違っています。なぜなら辺IJ、辺HIは辺FGと交わっていませんが、延長すれば交わります。よって、ねじれの位置ではありません。正しい答えは、この2本も除いた7本です。


上の説明で理解してしまうと、このように間違ってしまいます。では、どのように解釈すれば良いのかと言いますと、次のような説明で理解しましょう。

「空間にある2本の直線が、同じ平面上に無いとき、ねじれの位置にあると言う。」

確かに、辺IJも辺HIも同じ五角柱の底面という平面上にあります。ですから、ねじれの位置ではありません。






2直線が同じ平面上に無ければ、交わりもせず平行でもありません。この関係を「ねじれの位置にある。」ということを覚えておいてください。






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