今回は、放射性元素の崩壊と微積分についてです。
kを0でない定数とするとき、指数関数f(x)=e^kxを微分すると
f'(x)=ke^kx=kf(x)
となります。
この関係f'(x)=kf(x)は、放射性元素の崩壊現象など、自然現象にもよく現れます。yをxの関数、kを0でない定数とするとき、次の微分方程式を解いてみましょう。
y'=ky
(i) y=0は明らかに解となります。
(ii) y≠0のとき、方程式を変形すると
(1/y)dy/dx=k
両辺をxで積分すると
∫(1/y)dydx/dx=∫kdx
∫dy/y=∫kdx
log|y|=kx+C (Cは任意定数)
|y|=(e^C)e^kx
y=±(e^C)e^kx
ここで、±e^C=AとおくとAは0以外の任意の値をとります。(i)で求めた解y=0は、y=Ae^kxにおいて、A=0とおくと得られます。したがって、求める解はy=Ae^kx, Aは任意定数となります。
ところで、同じ原子核では、同一時間内に崩壊する原子核の数は、そのとき存在する原子核の数に比例します。
よって崩壊の式は、t=0における放射性原子核の数をN0, 時刻tにおいて崩壊しないで存在する数をN, 半減期をTとすると
N=N0(1/2)^t/T
となります。
y=Ae^kxと崩壊の式を比較してみると、微分方程式y'=kyと関係が深いことが分かります。
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