今回も、前回に引き続き2022年度開始の高校数学の新課程についてです。
私がもう1つ気になった変更点は、数学Bで扱っていた「ベクトル」を、新設される数学Cに移行することです。これにより、「ベクトル」は理系のみが学ぶことになります。
この改定により影響が出るのではないかと思われるのが、高校物理における力学の理解の遅れです。力学の理解には、ベクトルを理解することが重要になります。なぜなら、力学では力や速度など様々なベクトル量を扱うからです。
私の時代は、ベクトルと力学を同時に学習してきました。しかし、最近は数学よりも先に物理でベクトルを扱う高校もあります。新課程では、ほぼ確実にそうなると思います。
本来なら、ベクトルと力学は同時に学習するのが理想だと思います。ベクトルを数学でしっかり学ぶ前に物理で扱うことで、ベクトルの理解を深めることができるかどうか、そして力学の理解に影響を与えないか気になるところです。
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