綾瀬個別指導学院 糸井です。
今回は、熱膨張と断熱膨張の違いについてです。
身の回りにある気体は熱すると膨張します。これは熱膨張と言って、熱を加えると温度が上がって体積が大きくなります。(シャルルの法則)
しかし、理科で雲のでき方を学ぶと、次のように説明されます。
空気は上昇すると気圧が下がり膨張(ボイルの法則)して、気温が下がります。露点に達すると、空気中の水蒸気の一部が水滴をつくり、雲になります。
この場合の気体の膨張と温度の関係はどう説明できるでしょうか。実は、この関係は断熱膨張と言って、熱の出入りがない状態での話になります。
ここで、この現象を厳密に説明するために、エネルギー保存の式を用います。
熱力学第一法則 ΔU=Q-Wした
(ΔU:内部エネルギーの変化、Q:熱量、Wした:気体が外へした仕事)
気体が外へ仕事をすると膨張します。断熱膨張は、熱の出入りがないのでQ=0となり、ΔU=-Wしたとなります。つまり、内部エネルギーΔUが減少するため、温度が下がります。
熱膨張は、熱を加えて温度が上がり膨張するというものであり、断熱膨張は、熱の出入りなしで膨張し温度が下がるというものです。この違いをしっかり理解しましょう。
HPはこちらから→ クリック
資料請求・お問い合わせはこちら→クリック
綾瀬 塾
綾瀬2教室
都立受験に強い
万全の定期テスト対策 入試対策
綾瀬駅西口徒歩1分
地域密着 綾瀬個別指導学院
綾瀬 塾 評判
0 件のコメント:
コメントを投稿